輝く女性~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

埼玉県警察本部 地域部鉄道警察隊長 澤登さん
 埼玉県内の鉄道と鉄道施設の安全・安心を一手に担う鉄道警察隊。平成26年春、県警初の女性所属長として鉄道警察隊長に就任した澤登さん。
 仕事を続けながら二人のお子さんを育てキャリアを積み重ねてきた澤登さんに、仕事に対する姿勢とやりがい、女性の働き方についてお話を伺います。

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現在のお仕事について教えてください。

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  鉄道警察隊は旧国鉄の民営化に伴い、昭和62年に沖縄県を除く各都道府県内の主要駅に設置されたものです。埼玉県は1日の乗降客が66万人といわれる大宮駅にあり、今春から隊長として着任いたしました。
 県内は鉄道8社24路線、総延長距離738.6㎞、駅数は237と、全国でも有数の規模を誇ります。
 活動範囲は、拠点である大宮駅のほか、県内にある全ての路線の鉄道施設であり、活動内容は鉄道施設内における公共の安全と秩序の維持を図るため、痴漢、すり等の検挙活動のほか、鉄道施設や列車内の警戒等の犯罪未然防止活動、鉄道事故発生時の対応などの任務を行っています。
 人が集まる場所はどうしても危険な事件と隣り合わせですから、油断はできません。鉄道と鉄道施設の安全・安心を守るために日夜奮闘しております。

 

澤登さんの経歴を教えてください。

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  昭和51年10月に交通巡視員として埼玉県警に採用されました。その後、巡視員トップの係長を勤めていた平成6年、埼玉県警ではなかなか警察官の増員が叶わなかったことから、交通巡視員を身分換えして警察官にすることとなり、今に至ります。その時は38歳で子どもは9歳と6歳でしたね。
 巡視員から警察官になりましたが、同じ交通部門だったため仕事内容自体はあまり変わりませんでした。ご承知のとおり、警察官や警察職員は階級社会であり、全て昇任試験を通らなければ前に進めません。交通巡視員時代を含め、今まで6回試験を受けてやっと今の立場です。
 私は交通部での勤務が長いですね。ここの前は交通指導課次席、その前は白バイを扱う交通機動隊の副隊長を勤めていました。

 

子育てと仕事の両立について教えてください。

 警察官は事件があればいつでも仕事に向かわねばなりません。また、当時から女性も夜間勤務や当直が当然にありました。飛び込みの事件があればすぐに駆けつけなければいけません。呼び出しもしょっちゅうありましたしね。夫も同じ警察官で同じような生活をしていましたので、母には本当に助けてもらいました。
 振り返ると綱渡りのような日々でしたね(笑)。家事も育児もある程度の割り切ることと気持ちの切り替えが大事だったと思います。
 夫も多忙で定期的、定時的なフォローは難しかったですが、彼も彼なり、私も私で、お互いがやれることを頑張ったと思います。

 

ロールモデルはいましたか?

 女性では…いませんでしたね。結婚、出産して続けられている方もなかなかいなかったですから。尊敬できるかっこいい男性はたくさんいましたよ(笑)。

 

仕事をする上でのモチベーションは何ですか?

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  「好奇心と感動の繰り返し」だと思います。責任感、誰かのために…ということももちろんありますが、それよりも「次は何が待っているんだろう」とわくわくする気持ちが私を支えている気がします。
  もともと男性社会だった警察組織の中にずっといるので、私はそこで生きていく心地よさのようなものも満喫できるようになっているように思います。
  私は、警察官という人生を選んだと思っています。職業は、自分が決定した人生の決断なんです。

 

 

キャリアアップについてのお考えを教えてください。

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  警察はピラミッド型の階級組織です。上司の命令は絶対と言っても過言ではありません。よりやりがいある仕事をするためには、責任と判断を担う上位の職を求めることはある意味当然なんです。好奇心旺盛な私自身が上のキャリアを目指したのも自然の流れでした。
 マネジメントする立場になって、組織運営や人材の適材適所の配置など、コーディネートする楽しさを知りました。

 

リーダーシップについてどう思われますか。

 部下に対しては、時には真剣に怒ることもありますよ。感情をしっかり受け止め、自分も相手に示してあげることで信頼関係が生まれると考えています。
 部下が作った書類も細かい部分でも思ったところは伝えますし、議論もします。部下とも視点は対等であるという意識を常に持っていたいですね。
 「やって見せて」が大事です。何事も積み重ねてよい関係を築いていきたいと思います。
 上司は「格好が悪くても逃げない!」が信条です。逃げる上司は部下から見透かされますからね。

 

家庭と両立しながらのキャリア形成について、アドバイスをお願いします。

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  家庭にいる時間は大切です。ライフステージに応じて、その都度、仕事と家庭のどちらに軸足を置くかをきちんと決めていけばよいと思います。今、一番大切なものは何だろうかと。
 働く女性は仕事をしているから家庭をおろそかにしているとは言えないと思います。私自身、柔軟に軸足をシフトしてきました。今、様々な制度によって格段に子育てがしやすい環境になってきています。私は(交通巡視員から警察官になった)38歳からキャリアをスタートしたと思っています。38歳から挑戦して、今の階級になったのです。キャリアに遅いなんてことはないと思いますよ。子育て期間中は一生懸命子育てをして、終わったらまた組織に貢献すればよいのです。
 私自身は育休はしっかり取ってよいと思っています。残念ながら私の時はありませんでしたが。子どもと触れ合える大切な期間はあっという間ですよ。3人産んだとして、1人の子に3年休んでもたった9年間です。ブランクが不安と言う方もいらっしゃいますが、今の女性の皆さんはそれを上回る能力を十分持っているのですから、何も恐れることはないと思います。
 また、筋力で女性は男性に適いません。警察社会では正にその差を見せつけられます。男性と女性は対等ではありますが、同等ではありません。一方で、交通事故捜査や緻密な作業が求められる捜査など、女性警察官の優れている部分が生かせる仕事もたくさんあります。ぜひ、キャリアを中断することなく、がんばっていってほしいですね。

 

今後の人生の目標は何ですか。

 1年に1つ資格を取ることを目標にしています!どんな資格でも良いので一つずつ残していこうと思っています。今年は着物の着付けを頑張っています。
 また、健康で無事に定年を迎えることを密かな楽しみにしています。その後も人生を謳歌したいですね(笑)。

 

 

お子様たちは澤登さんをどう思われているでしょうか?

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  子ども達はずっと「働くお母さん」を見てきました。警察官ゆえに授業参観や運動会に出席できなかったり、かわいそうな思いもさせたかもしれません。ちょうど秋の全国交通安全運動と重なる運動会は、ほとんど行けませんでしたね。
 ですが、両親がどれだけ充実した人生を送っているかということは、分かってくれているんじゃないかと思っています。両親が一生懸命働いている姿を見てきたわけですから。

 

女性たちへメッセージをお願いします!

 今まさに、社会の仕組み自体が変わろうとする大きな風を感じます。とても歓迎すべきことです。この機運を女性はチャンスと捉えてほしいですね。30年前ならできなかったことが、今ならできるんですもの!
 昔は女性同士が居酒屋で飲むなんてことがあり得なかったように、昔は考えられなかったことが今では当たり前になっていることもあるのです。時代は目まぐるしく変化しています。どんどん失敗していいんです。努力した分、良いことがきっと自分に返ってくるはずですよ。頑張ってください!

会社紹介

埼玉県警察本部 地域部鉄道警察隊

所在地
〒330-0853 埼玉県さいたま市大宮区錦町630番地
社員数
業種
事業内容
鉄道と鉄道施設内における公共の安全と秩序の維持
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埼玉県警察本部 地域部鉄道警察隊長<br>澤登さん

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