輝く女性~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

埼玉縣信用金庫 山口さん
多様な働き方実践企業である埼玉縣信用金庫では、女性の活躍推進に力を入れています。今年に入って初めての女性支店長が誕生したとのこと。初の女性支店長ってどんな方だろうか??きっと素敵な方に違いない・・。勝手にイメージを膨らませて、ぜひお会いしてお話をお伺いしたいと取材をお願いしたところ、快く承諾してくださいました。

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現在のお仕事について教えてください。

今年2月に支店長になりました。
 そもそも信用金庫とは、地域の協同組織金融機関であるため、地域とのつながりを大切にし、地域とともに発展していこうというビジョンを持った組織です。
 そういったこともあり、支店長という仕事は多岐にわたっています。職員に対する労務管理やマネジメントなどももちろん役割としてはありますが、お店の代表である支店長は、積極的に地域に入っていき、一緒に活動していくことが求められています。法人会や地区会の役員などにもなっているので、その会合に参加したりもしています。
 また、今勤務している支店には渉外営業の担当がいないので、主要なお客様に対する営業や外回りも担当しています。この地域には他の金融機関がないので、地域の方々のニーズや状況に応じてありとあらゆるサービスを提供できるよう努めています。
 お客様に感謝していただいたり、喜んでいただいたりすることが私自身の仕事のやりがいにもつながっています

 

家族構成を教えてください。

主人と子ども、私の両親と祖母の4世代が同居しています。
 そのためお受験から遺言まで、生活者としての経験はとても豊富です。
 ありとあらゆる世代の問題に自分が対応してきているので、お客様からその手の相談をされた時には、気を付けなければならないこととかどのようなサービスを提供してさしあげればよいかなど、引き出しはものすごくたくさん持っています。
 例えば遺言。遺言に関する相談をされたら、「遺言は後に残された人のことを思うならなるべく早めに元気な時にこそ作っておくべき」とアドバイスしています。また、相続放棄の際には、遺留分を請求されてもめたという話もあるので、そのあたりに気を付けるよう伝えたりしています。
 「子育てや介護は働く女性にとってハンディ」という女性もいますが、私にとって子育てや4世代同居の経験は、お客様により良いサービスを提供するための貴重な経験になっています。

 

女性が働くことやキャリアアップに対する考えを教えてください。

そもそも女性が仕事か子育てどちらかを選択しなくてはいけない社会は早く改善されるべきです。
 学校の保護者会に行くと、来ているのはほとんどが女性。なぜでしょうか。
 私は娘たちに自分が働く姿を見せたいと思って働いてきました。家庭だけでなく社会ともつながっていてほしいと考えているからです。
 女性が仕事も家庭もどちらも選択できるようになるために欠かせないのはワークライフバランス。私が出産した当時は、まだ短時間勤務制度などはなかったのですが、今では弊金庫でも女性が自身のライフステージに応じて働けるよう、短時間勤務制度はもとより、パートから社員への登用制度、一度退職した職員の再就職制度なども整備されています。
 また、両立には夫の理解・協力がとても重要です。
 主人には本当に感謝しています。というか、「本当にいい人を捕まえた!!」と自画自賛しています。(笑)
 主人は家事などに対しても協力的ですし文句も言いません。本当に素敵な主人です。
 あまりに何でも自分でこなすため、家に帰ってきたら勝手にお部屋が模様替え!!なんてこともあります。これには正直びっくり。一言相談してほしいなあとも思ったりはしますが・・。
 私は仕事柄家で仕事の話はしないのですが、主人は仕事の話などもしてくれます。製造業で勤務しているのですが、主人の会社の話を聞いていると資金需要など業界のことがよくわかり、お客様との話がスムーズに進むこともあります。
 子どもも私の仕事を理解してくれています。子どもが反抗期を迎えた時には、自分が働いているからこうなってしまったのではないかと考えたりすることもありますが、いろいろな方の話を聞いて、そうではないとわかり安心したりもしています。
 部下にも恵まれています。私の部下になった人は大変だと思うのですが・・。
 でもこの恵まれた環境があるからこそ私は仕事を頑張れるのだと思います。皆にとても感謝しています。
 また、仕事をするからにはより上位のポジションを目指したいと思っています。今までも少しずつキャリアアップしてきましたが、常に次のステップに行ったらどのように景色が違って見えるのだろう?とわくわくしながら楽しんできました。
 昇進に関する私自身のエピソードを1つご紹介します。昇進昇格するための条件を備えていた主任時代、自分では男性と同じように一生懸命働いて成果も出してきたつもりだったのに、上司に次のステップである支店長代理に推薦してもらえませんでした。納得がいかない私は、「なぜ私を推薦してくれないのか?」と直談判。そこでわかったのは、そもそもその上司は自分(女性)を支店長代理に上げることは念頭にもなかったということでした。ところが、出産を経て復職した後、会社では女性を積極的に登用していこうというポジティブアクションが始まっていました。いきなり追い風が吹いた感じでした。
 私は試行錯誤しながらここまできましたが、今ではキャリアパスができていて、女性も頑張れば頑張っただけキャリアアップできるような環境になっています。後輩には短時間勤務制度などを活用しながら自分よりももっともっと先に進んでほしい、自分を超えてほしいと思っています。私を見て、私と話をして、「支店長となっていい仕事がしたい」「元気が出た」と言ってもらえたらうれしいです。

 

管理職になって最も変わったことは何ですか?

一般職の時は、上司から夕方に仕事を頼まれることもあり、それに対応しなければならず、家庭との両立もあり、時間をコントロールするのが大変でした。でも自分が管理職になると、先を読みながらスケジュールを立てて早めに部下に仕事をお願いしたりできます。仕事のタイミングがコントロールできるようになったことが管理職になって一番大きいことだと思います。
 仕事と家庭を両立するなら、管理職になった方がタイムマネジメントはしやすいですよ。(笑)

 

ご自身や部下が子育てや介護と仕事を両立しやすくするために工夫されていることはありますか?

子育てや介護など家庭の状況について、職場での雑談の中でさりげなく周囲に伝えておくということは有効だと思います。部下がそういう話をしやすいような雰囲気作りに努めたり、私自身が率先して家庭の状況を話しています。
 子育て中の方で、短時間勤務制度の取得は権利だからと、時間が来たらさっさと帰ってしまう方も中にはいるようです。確かに権利ではあるかもしれませんが、短時間勤務制度は仕事でよりパフォーマンスを上げていくための制度でもあります。勤務時間は短くても今まで以上に仕事をこなして頑張っている姿を見せていくことが重要だと思います。そうやって頑張っている姿を見れば、上司や同僚も快く両立に協力してくれるのではないでしょうか。弊金庫では、育休中の方を対象としたセミナーを開催していますが、そこでは体験談などを通じてそういった話もしています。
 また、仕事の情報は皆で共有するようにしています。自分の領域を守りたいがために情報を共有しない・自分しか知らないというのはやはりNGです。もっと視野を広くして連携していくことで皆が働きやすい職場になると思います。

 

最後に、生活と仕事を両立しながら頑張っている方、これから張ろうと思っている方に対してアドバイスをお願いします!

例えば、「同期よりも遅れたくない、機を逸したくないから子どもはいらない」というのはおかしいと思います。子育てや介護はハンディではなく経験です。この経験こそが、その後仕事をしていく上で新たな視点や大きな成果をもたらしてくれます。
 10年後、20年後の自分のライフデザインをきちんと描いて、人それぞれ自分にあった進み方をしてほしい。今ある仕事にベストを尽くし、きちんと仕事をしていくということを続けていれば、周囲はきっと見ていてくれると思います。
 子育て中などで時間の制約があり、今までみたいに完璧に仕事ができずに悔しい思いをすることもあると思います。でも足りないという部分は割り切ることも時には必要です。
 家庭を優先する時期があってもいい、そのかわりその時期がすぎたら企業に「倍返し」すればいいのではないでしょうか。
 でも現状に甘んじてしまうのはNGです。常に社会の情勢や環境についていく努力はすべきです。どうせ頑張らなくちゃいけないのなら、例えば、「家事をしている間は頭が整理される貴重な時間」などと仕事も家庭生活も前向きに捉えてみてはどうでしょうか。
 仕事と生活のどちらかを選ぶのはナンセンス。人生一度しかないのです。ぜひ自分の思う道に従って、いろいろとトライしてみませんか。

会社紹介

埼玉縣信用金庫

所在地
〒360-8611
埼玉県熊谷市久下4丁目141番地
社員数
1,936名(男性1,271名、女性665名)2013.11.1現在
業種
金融業
事業内容
信用金庫法に基づく金融業務
URL
http://www.saishin.co.jp/kojin/index.shtml

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