輝く女性~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

松坂屋建材株式会社 リフォーム修繕課 千田さん
埼玉県では、女性活躍推進・働き方見直しのための「管理職向けワークショップ」を開催しています。松坂屋建材株式会社では、役員自らが当講座に参加するなど、女性の活躍推進に非常に力を入れています。また、当社では営業はエリア別にペアで営業しお互いカバーできる体制になっているそうです。営業担当で子育てをしながら頑張っていらっしゃる管理職の女性もいるとのこと。
 まだまだ少ない女性の営業担当の方が、どのようにして子育てと仕事を両立しながら活躍されているのかぜひお話を聞いてみたい!
 そう思い取材をお願いしたところ、快くお引き受けくださいました。

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現在のお仕事について教えてください。

新卒でこの会社に就職しました。   この会社に就職を決めたのは、学校の先生から「この会社の前を通るといつもたくさんの車や人が出入りしていて、とても活気がある会社だと思う」と勧められたことと、社長からの「今後女性の営業を育てていきたいので営業をやってみないか」という一言でした。
 当時はまだ女性営業職などあまりおらず、「女性=事務」という感じでしたが、私は自分には事務は向いていないと感じていたため、思い切って営業にチャレンジしてみることにしました。  最初の配属先は建材部でした。配属してすぐ松下電工に3か月間出向し、キッチン関係のプランニングなどを学びました。ここでは女性スタッフだけで営業するチームもあり、業務関係の知識だけでなく女性同士で仕事を進めていくためのコツなども経験することができました。
 出向から戻ったタイミングで、建材部から工事部の営業に異動になりました。
 工事部とは、当社で扱っている製品を設計事務所等にPRすることがメインの仕事です。
 出向先で学んだ知識が使えずに一から勉強し直すことになってしまったのですが、工事の営業についてわからないことは、自分から積極的に営業や現場担当の男性に聞くなどして経験を積んでいきました。
 ちなみに当時女性の営業は私一人だけでしたが、現在は8人に増えておりリフォームや建材など様々な部署に配属されて活躍しています。

営業ウーマンの人数が増えたこともあり、今では会社の研修の一環として月に一度、茶道研修があります。自分たちのお茶をたてる音や釜から注ぐ音だけを聞きながら時間を過ごします。この時間は気持ちをリセットしたり、お客様との間の取り方や距離間、お客様がどうしたら心地よくいられるかなどを改めて考えるいい機会になっています。最初は『茶道?』と思っていましたが、今では1時間正座ができ、研修が待ち遠しいくらいになりました。こういう研修は他の企業にはあまりないかもしれませんね。

 

家族構成を教えてください。

主人と小学生の子ども2人の4人暮らしです。
 今は消費税増税前の駆け込み需要の関係もあり、土日も出勤していることが多いです。
 また、朝も早く夜も遅い日もあります。例えば今日の現場は都内だったため朝6時に家を出ました。こういう日は、朝早く起きて家族のためにおにぎりを作り、子どもが起きる時間になったら電話をかけて起きているかどうかを確認して・・などというように対応しています。

 

お仕事をされる上で大変だと思うことや良かったと思うことは何ですか。

営業という仕事をしていて辛いと思うことは2つあります。
 1つ目は子どもと会える時間が少ないこと。子どもに負担をかけていると思うこともあります。でも最近は子どもたちが、私が家にいると「お母さんは自分の仕事をしていていいよ」と言ってくれるようになりました。子どもと会える時間は限られてしまいますが、その分密度は高いと思います。
 それから2つ目は「女のくせに」と言われることがあること。
 営業部門については世の中ではまだまだ男性社会です。会社の中では男女分け隔てなく仕事ができるのですが、一歩外に出ると「これだから女性は」などという人もいます。
 「やっぱり女性はだめだ」などと文句を言われないようにするために、そして少しでも認めてもらえるように、常に自分のレベルを上げていかなくてはいけないと感じています。
 また、お客様に掃除の仕方を教えてあげるなど、女性の営業職ならではの気の使い方にも心がけています。
 一方、ネットの普及もありお客様の情報レベルが非常に高いです。お客様に満足してもらえる提案をするためには、最新の情報を常にキャッチしていることが重要です。
 常に勉強の毎日です。(笑)
 そんな状況ですが、営業を仕事にしていてよかったと思うこともたくさんあります。
 お客様に喜んでいただけたときは本当に営業をしてよかったと思いますし、やりがいにもつながります。建設業の面白さは、「提案したものが形に残る」ことだと思います。アフターメンテナンスなどを通じて、その後も継続的にお客様とお話させていただけることも楽しみの一つです。
 また、「女性の営業」というだけで異業種交流の機会が増えますし、メーカーの講習会などで外出する楽しみもあります。
 現在子どもの学校のPTAの役員を引き受けているのですが、営業スケジュールを調整して役員会などに出席したりすることもできます。そういった意味では事務に比べて時間の調整はしやすいかもしれません。

 

キャリアアップに関する考えと女性が働き続けるためのポイントを教えてください。

私はこの会社で働く以上、もっと会社をよくしていきたいですし、より働きやすい職場を作っていきたいので、会社に対して意見が言えるような立場になることができればと思っています。
 幸いこの会社は社長の理解もあり、男性・女性問わず能力次第でいろいろなことにチャレンジできますし管理職になることもできます。それがモチベーションを保てる一因でもあると思います。
 また、女性が働く上で職場や配偶者の理解は欠かせません。
 私は仕事柄帰りが午後9時くらいになることもあり、帰ってきてから夕食を作ります。
 主人はそのことについて文句を言いませんし、仕事の調整がつかず夕食が作れない時も自分で何とかしてくれます。私が土日出勤のときは主人が子どもの面倒を見てくれています。主人が仕事に理解があるのでとてもありがたいです。
 私の場合は、主人の帰りが遅いことも多く、近くに住んでいる母と父にも度々協力をしてもらっています。私が出産して仕事を続けると決めたところ、母は私の子育てを助けるために、私の仕事復帰のタイミングで自身の仕事を辞めてくれました。今でも平日は子どもの夕飯を作ってくれています。実の母なので普段はなかなか感謝の言葉が言えませんが、主人ともども感謝してもしきれません。
 職場も男女問わずチャンスを与えてくれ、女性が働くことに関してもとても理解があります。大変ありがたいと思っています。
 上司や同僚の理解なしではここまで頑張ることはできなかったかもしれません。

 

管理職になって大変だと感じることや努力していることを教えてください。

まだまだ営業は男性社会なので・・・。男性と同じ立場でクレームの対応などをしなくてはいけないことはちょっと大変かなと思います。
 努力していることは、なるべく部下の意見を聞く時間を増やすことです。
 部下の健康状態などにも気を配っています。オーバーワークはないかなど定期的にチェックし、女性だけでなく男性にも帰れるときは早く帰るように、休めるときには積極的に休むように言っています。
 とはいえ時間に追われてなかなか皆の意見を聞くことができず、申し訳ない気持ちです。そのような状況の時には部長にフォローしてもらうなどしています。
 私も朝早くの出勤や帰りが夜遅くなってしまうこともありますが、できるだけ時間管理を徹底して週に1日は早く帰るようにしています。これも今の時期は消費税駆け込み需要で難しいのですが・・諦めずに頑張っています。

 

(千田さんの後輩で同じく営業担当の吉野さんにもお話を伺いました!)千田さんは吉野さんにとってどのような存在でしょうか?

  (吉野さん)千田さんは常に私のお手本であり良き相談者でもあります。姉のような存在でプライベートの相談などもしています。実は仕事を辞めようと思ったことがあったのですが、その時も千田さんに相談し気持ちを整理しました。最終的には上司に辞めると告げた際に、「期待しているから辞めないでほしい」と引き留めてくれたおかげで思いとどまり、ここまで頑張ることが出来ました。今は出産しても働き続けたいですし、より上席を目指して頑張っていきたいと思っています。
 千田さんも常におっしゃっていますが、営業スタイルはその人の個性によっていろいろな形があっていいと思います。私には千田さんのような営業はできませんし、千田さんと比べられることもありますが、自分の得意分野を生かして自分のスタイルにあった営業を心がけています。
 私も採用面接のときに、社長に「うちの会社では男女差別もしないし男女問わず期待している」と言われました。仕事で困難にぶつかったときにはその言葉を思い出して頑張っています。「会社は女性に期待してくれている→必要とされている→期待に応えることができるように頑張る」というサイクルが出来上がっているので、千田さんも私も仕事にやりがいを感じることができているのだと思います。

 

最後に、千田さんから生活と仕事を両立しながら頑張っている方、これから張ろうと思っている方に対してアドバイスをお願いします!

生活と仕事を両立しながら働くことは大変ですが、働いているといいこともたくさんあります。結婚・出産しても社会とつながりたいタイプは辞めずに仕事をしたらいいのではないかと思います。
 仕事が好き、人に会うのが好きという人は営業に向いていると思います。
 誰でも辞めたいと思う時期はあると思います。私の場合は採用すぐの出向の時でした。出向先での研修は涙が出るほど辛くて、絶対に辞めてやると思いました。でもその時に歯を食いしばって頑張ったからこそ今があるのだと思います。
 ちょっと話がそれますが、以前私の子どもが、彼女が取り組んでいるスポーツを辞めたいと言ったことがありました。「頑張り続けていればきっと楽しくなる」とアドバイスしたのですが、自分が頑張っている姿を誰かが見て応援してくれていることも励みになり、今ではそのスポーツが楽しくなり、辞めたい気持ちはなくなりました。
 自分が頑張っていれば必ず誰かが見てくれていて、いつか誰かが認めてくれますと思います。
 仕事をしている以上悩みは尽きないと思いますが、その悩みを乗り越えることで一回りも二回りも成長できます。
 仕事が好きだと思うのなら、ぜひ頑張って働き続けてください!

会社紹介

松坂屋建材株式会社

所在地
〒360-0833
埼玉県熊谷市広瀬165番地
社員数
合計82名(男性58名、女性24名)
業種
建設業
事業内容
建設・建材業
URL
http://www.matsuzakaya-kenzai.co.jp/

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