輝く女性~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

株式会社コーセー 狭山工場 足立さん
埼玉県では、県内の経済団体などとも一緒になって女性の活躍を推進しています。経済団体の方から、株式会社コーセーの工場の方で、子育てと仕事をしなやかに両立している素敵な女性がいるという情報をいただきました。
 ぜひお話を伺いたいとアプローチしてみたところ、快く引き受けてくださいました。

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現在のお仕事について教えてください。

新卒でこの会社に就職しました。
 バイオテクノロジーを学んでいたので、実験ができる会社に就職したいという思いで就職活動をし、今の会社の研究所に採用していただくことができました。
 現在の仕事は工場で、商品化予定の化粧品の中身について問題がないかどうかを検査することです。
 今はグループのチーフとして仕事をしています。
 私の仕事は商品販売前のチェックでいわゆるダメだしする部署。テンションが上がる仕事ではないです。でも新しい実験方法や試験方法を検討していてうまくいったときなどは、本来の私の役割が果たせたと感じ、やりがいがあります。

 

家族構成を教えてください。

主人と小学生と保育園の子どもが1人ずつおり、4人暮らしです。
 主人は結婚した時から家事をバッチリこなせる人で、家事や料理を私が教えてもらうという感じでした。(笑)
 子どもが生まれる前は、夫との共同生活みたいな感じで、お互い好きな時間に帰ってきて好きな時間に寝るというスタイル。1人暮らしが2人いるという感覚でした。
 子どもができたら、やはり子ども中心の生活になるので、今はちょっと空いた時間が自分の時間という状況です。

 

子育てと仕事を両立してい苦労することはありますか?

苦労しているとはあまり感じていません。あえて言えば、子どもが小学生に入ったら学童で預かってくれる時間が保育園の時間よりも短くなってしまったので、早く迎えに行かなくてはいけなくなったことと、平日行事も増えたので休みが足りないことくらいでしょうか。子どもが学童に行きたくないから留守番したいと言い出したり、学童で預かってくれなくなったあとの夏休みをどうしよう・・というちょっと先の悩みもあります。
 幸いなことに、会社が長時間労働は問題だという視点で残業の削減などに取り組んでくれています。自分の仕事が片付いていれば、「今日は残れません。申し訳ありません」というセリフを言わなくて済んでいます。保育園のお迎えなどで働く時間に制約のある私にとっては、そういった意味での後ろめたさを感じることがないので、大変ありがたい環境で働くことができていると感じています。
 子どもの具合が悪くて休みを取らなくてはいけないときも上司が快く了承してくれますし、同僚も「大丈夫?」と気にかけてくれます。当社にはパートさんでお子さんがいらっしゃる方が多いので「子どもの体調が悪い時にはお互い様」という環境になっている気がします。
 主人も同じ会社で働いているのですが、主人の部署でも快く休ませていただけているようです。主人の部署はフレックスタイムが認められているので、朝は私が先に出勤し保育園への子どもの送りを主人が、夕方の迎えを私が担当しているのですが、都合があるときには交代できるように、どちらの部署でも協力をいただけています。私の場合は、夫婦がお互いに相手の職場の状態がわかるのでその意味ではやりやすいかもしれません。

 

自身のキャリアアップについてはどう考えていますか?

入社が専門職だったということもあり、採用当時は1つの仕事を極めることが自分のキャリアアップなのだと考えていました。でも3部署ほど経験し様々な仕事をしていく中で、自分にはバランス・調整型の仕事が向いているのではないかと感じるようになりました。私は現在チーフで当社では監督職の入り口くらいのポジションです。ポジションが上に上がっていくとやりがいの質が変わるような気がしています。会社が認めてくれるなら昇進も受け入れていきたいと思っています。「あれくらいなら私にもできるかも」と後輩が思っちゃうような女性の身近なモデルケースになれたらいいなと思います。
 入社時に言われた言葉で「1つの切れるナイフを持て」という言葉がとても印象に残っています。つまり1つでいいから自分が得意とするものを決めて磨いていくことで、そのナイフで何でも切って乗り越えていけるということです。ナイフの形は人それぞれだと思いますがナイフ自体は必要だと感じ、私自身もナイフ磨きを心がけています。他人と同じではつまらないですし。(笑)

 

チーフになって心がけていることや子育てと仕事を両立するコツを教えてください。

当社ではチーフは監督職の入り口くらいのポジションです。心がけていることは「どうしたらみんなに気持ち良く仕事をしてもらえるか」ということ。そのためにはどうしたらいいのか試行錯誤しながら仕事をしています。基本的に私は「やってみな方式」。自分が手を出すのではなくまずはやってみてもらう。自分がそうやって育ててもらったので後輩にも自分がチャレンジする機会をたくさん与えてあげたい。自分だけでやろうとせず、人を信頼して頼ることにしています。(笑)
 話がそれますが、女性アスリートって「コーチのために走ります!」と言ったりしますよね。「あの人のために頑張ろう、助けてあげよう」という発想。これってコーチの真剣さがアスリートにも伝わってそう思わせるのだと思います。これが私の好きなリーダー像。私も何事にも一生懸命に取り組んで「この人のために頑張ってあげないとかわいそう、しょうがないから頑張ってやるか」と思ってもらえるようなリーダーになりたいです。でもアツけりゃいいのか?というとそこも難しい。引かれてしまう部分もありそうですよね。優しいだけじゃだめか?とか、日々自問自答、試行錯誤しています。(笑)
 仕事と子育ての両立は、普通にやっていれば何とかなると思います。何かを犠牲にしないとダメという感じはしないです。それを主人に言ったら「それはひとえに俺のおかげじゃないか」と言われました。全くそのとおりで返す言葉もありません。(笑)主人がハウスキーピングしてくれていることがとても大きいです。
 そもそも私は出産を機に仕事を辞めるという選択肢はありませんでした。家も買ってしまっていましたし、家を買う前に主人がローンの計算をしていたのですが、私が定年まで勤めるという前提で計算していましたから。(笑)
 当社では出産を機に仕事を辞めてしまう女性は少なくなりましたが、世の中にはまだ出産を機に仕事を辞めてしまう女性が多いと聞いています。とても残念だしもったいないなーと感じています。仕事と子育ての両立はやってみれば案外何とかなると私は思います。
 子育てと仕事を両立するコツ・・というほどではないですが、私は子どもの急な発熱などでいつ休むかわからない状況なので、「私しかできない」とか「私だけ知っている」という案件がないよう、できるだけ情報共有者を作るようにしています。
 それから毎日仕事帰りに明日の私に宛てた手紙を書いて自分の机の上に置いておきます。明日自分がやることや仕事を止めている理由、この案件に困ったらこの人が知っているよ~などの情報を書いています。明日私がいなかったら誰かこれを見て対応してくれ~という発想から書き始めたのですが、最近は私の忘備録になっている気もします。(笑)
 あとは、どうしてもやらなくてはいけないことは1日に2つと決めています。優先順位をつけて取り組むためです。そしてそれだけは何が何でも仕上げるようにしています。仕事と子育ての両立には欲張らないことも重要だと思います。あれもこれもと考えてしまうとストレスもたまりますから。

 

仕事をしていてモチベーションが下がることもあると思いますが、モチベーションを保つ秘訣を教えてください!

仕事をしているとどうしても気乗りがしない時もあります。以前、「やる気のないときにはとりあえず手を動かすことにしています」という話を聞いたことがあり、それを実践しています。やる気のない時間が長く続くこともありますが、考えなくてもやれることをやることでエンジンがかかるのを待ちます。
 そして落ち込んだ時は、まずは現実逃避。落ち込むだけ落ち込むと疲れてしまって、「なに悲劇のヒロインぶってるの」と我に返ります。(笑)そして「まあこれくらい落ち込んでおけばいいか」となります。わざわざ泣ける本を読んだり映画を見たりして別のところでエネルギーを使ったりもします。そうすると落ち込む気力がなくなります。(笑)
 基本的に私は自分の強運を信じているので、何かあっても「私は強運だから何とかなるわ」と思えている部分もあります。

 

最後に子育てと仕事を両立して頑張っている女性やこれから両立を考える女性にアドバイスをお願いします!

一昔前までは、寿退社が当たり前の環境でしたが、今結婚して辞めると「何で?」と聞かれるようになりました。今仕事を辞める最大のきっかけは出産だと思います。でも出産しても子育てしながら仕事を続ける女性も増えてきたので、出産が退職の理由にならない社会もそれほど遠くないのかなと思っています。
 子育ては長く続くわけではないですし、子どもはいつか手を離れていきます。一人ではやらないこと、抱え込まないことをモットーに、まずは仕事を辞めずに子育ても楽しんでやってみてほしいと思います。一人で抱え込むとろくなことはありません。子どもが小さいときは、仕事で周囲の方々に助けてもらうことも多くて心苦しい思いをすることもあると思いますが、もう少ししたら恩返しするという気持ちを持てば気も楽になります。
 子どもができると意外と地域のことを知らない自分に気づかされますし、行動範囲も格段に広がります。でもやっぱり自分と子どもの2人だけの世界だけよりは、自分の世界もあった方がいいと思います。私にとってはそれが仕事です。育休中2人だけの世界を経験しましたが、私にとってはその状況は危ないと感じました。私は仕事をしている方が精神的に安定できると感じています。子ども以外に大事にしている世界を持つことはとても大事ではないかと思います。
 人から「子どもがかわいそう」と言われることがあります。一方「仕事と子育てを両立していてすごいね」と言われることもあります。でもどちらも私にとっては違和感があります。私はやれることしかやっていないですし、子どもに悪いことをしているとは思っていません。私の気持ちが安定している方が子どもにとってはいいと思いますし。
 また、特に子どもが小さいうちは、保育園の先生など自分以外に子どもを見てくれている人がいるという安心感もあります。
 考え方は人それぞれだと思いますが、自分だけの世界を持ち続けるためにも私は子どもが生まれても仕事を続けるのは良いことだと思います!

 

 

会社紹介

株式会社コーセー 狭山工場

所在地
〒350-1396
埼玉県狭山市富士見2-20-1
社員数
500名(男性117名、女性383名)
業種
製造業
事業内容
化粧品製造
URL
http://www.kose.co.jp/

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