輝く女性起業家~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

コミュニティネット 代表 今井さん
 ロールモデルの取材のため、『株式会社コミュニティネット』に伺いました。ITスクールの研修や打合せも行っているというオフィスは、まるで女性雑誌に出てくるリビングルームのよう。素敵なオフィスに今井さんの仕事への思いを感じました。
 今井さんは、会社代表のほかに、“子どもキャリアチャレンジ大学”など、地域活動にも参加されている活動的な女性です。意外にも、「経営者になるなんて考えたこともなかった」と話す今井さんに、起業した経緯や仕事について語っていただきました。

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会社について教えてください。

 個人向けのITスクール、Web制作・クラウド・ウェブメール・サーバー管理など法人向けのITビジネスを行っています。
 起業当時は生活に役立つスキルを教えるパソコンスクール業がメインでしたが、顧客ニーズに合わせてITマネジメント事業にシフトし、2015年の1月に事業名を現在のTotal IT School(トータルITスクール)に変更しました。

 

起業をされる前のご職業について教えてください。

 結婚しても続けられる仕事がしたいと思っていたので、パソコン教室を経営していた大手カルチャースクールに入社し、パソコン講師として忙しくも充実した毎日を送っていました。非常に悩んだのですが、今でいう“妊活”のため退職し、その後念願の子どもを授かりました。
 初めての専業主婦も新鮮でしたが、やはり仕事をしたいという思いが強くあり、娘が3歳になった年に実兄が埼玉でIT会社(㈱コムネット)を立ち上げたことを機に、兄の会社に入社しました。
 兄の会社では、法人向けIT事業と並行して、大手フランチャイズのパソコンスクール事業を行っていましたが、5年後に自社ブランドのスクールを立ち上げることになりました。
 私は教室長として就任し、スクールのカリキュラムを独自で作成しました。これが世の中のニーズを直接知る機会となり、後のビジネスモデルを開発するきっかけになりました。

 

起業のきっかっけは何ですか?

 公私共に理想的な生活を送っていたので、ずっと兄の会社で勤めていくのだろうと思っていたのですが、突然兄の会社が東京に本社を移転することになりました。でも埼玉のスクールには100名以上の生徒と子育て中の女性スタッフもいます。
 “どうしよう!”と思案していると、一緒に働いていたスタッフから、「今井さんが会社を設立してください。私たちついて行きます!」と強く背中を押してくれたのです。
 それまで、経営者になろうなんて全く考えていなかった私ですが、このままでは生徒さんも、スタッフも困ってしまう。この言葉を聞いて心に火が付き、兄の会社から独立する決心をしました。
 会社経営の大変さを熟知していた兄の条件は、まず私の主人の許可を取ること、というものでした。すると主人が「自分が全部サポートをするから(妻に)やらせてやって欲しい」と兄に話してくれて、兄も私の独立を承諾し、応援してくれるようになりました。

 

会社を始めるため、どのような勉強をしましたか?

 実は、父が経営コンサルタントで、幼少の頃から父と兄は経済の話ばかりしていました。兄と違って、私は経営者には向いていないと思っていましたし、なろうと考えたこともありませんでした。サラリーマンの妻に憧れて公務員の主人と結婚したのに、“まさか自分が起業するなんて”自分でも驚いています(笑)。
 経営のための専門的な勉強はしていません。ただ、12年間兄の会社で講師に限らず、経理、給与計算、社会保険制度などの業務を一通りこなしていて、「なんで私がこんなことまで?」と思うこともありましたが、その経験が現在経営していく上での大きな財産となっています。
 起業の準備はできる限り自分の力でやろうと思っていましたので、登記の必要書類は本などで調べ、自分で準備しました。法務局の面談日に、自分で用意した書類を「間違いがあれば教えてください」と言って提出すると「間違いはございません」と一発で受理していただきました。

 

ずっと仕事を続けていたいと思う理由は何ですか?

 「ずっと働き続けたい」と思っていた私でしたが、長女の妊娠を機に、3歳になるまで仕事を離れた時期がありました。そのときの社会から切り離された絶望感と焦燥感は忘れることができません。これだけ「女性の活躍」が期待される現在も、やむなく退職を選ばなければならない女性はいるはずです。そんな女性のためにも、「一度仕事を離れても、必ず復帰ができ、社会に貢献することができる」というロールモデルになりたいと強く思っていました。そして私が、もっともっと仕事を続けていきたいと思うのは、きっとそんな女性たちの悩みを解決し、自分らしい働き方を選んでほしいという強い願いがあるからだと思います。

 

今井さんが提案したビジネスモデルが、さいたま市産業創造財団による『2013年さいたま市ニュービジネス大賞』にファイナリストとして選ばれましたが、これに応募をしたきっかけは何ですか?

ベンチャーピッチ特別版03

 起業して2年ほど、今までの経験を頼りにスクールを運営していたのですが、このままでは成長を見込めないと感じていました。
 そんなとき、以前私が起業をするため登記について相談したことがあった「創業・ベンチャー支援センター埼玉」から、女性起業家のための女性起業支援ルーム「COCOオフィス」の案内をいただき、1期生として入ることにしました。ここで“さいたま市ニュービジネス大賞”について初めて知りました。COCOオフィスのアドバイザーの方にも後押しされて、さいたま市産業創造財団を訪ね、自分のビジネスプランを話すと、思いのほか高い評価をいただき手ごたえを感じました。そこで、思い切ってこのコンテストにエントリーをすることにしました。
 エントリーしてからは、財団をはじめ、たくさんの方にサポートとアドバイスをいただき、120社ほどの応募者の中から私のビジネスプランがファイナルまで残ることができました。残念ながら受賞には至らず、それまでサポートをしていただいただいた方々に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、ある方に「私は受賞させるためにじゃなくて、ビジネスを成功させるためにサポートしてきたんですよ」と言っていただいて、とても励まされました。
 ニュービジネス大賞にエントリーしたことは、大きなチャレンジでしたが同時に大きなステップアップになったと思います。

 

御家族について教えてください。

 主人・長女・次女の4人家族です。主人は元陸上選手で生粋のアスリート。私もバスケットをずっと続けています。
 二人の娘たちもそれぞれスポーツに熱中しています。子どもがお世話になったミニバスケットの少年団に少しでも協力したいと、10年間ミニバスの指導者もしてきました。

 

大変多忙な御夫妻ですが、どのように家事などを協力し合っていますか?

 もともとマメな主人は結婚当初から自分のことは自分でしてくれました。育児に関して言えば、主人は“イクメン”のハシリかもしれません。私がバスケットでアキレス腱を切って入院をしたときには、育休を取って助けてくれました。主人の上司からの提案だったのですが、普通断りますよね。でも主人は“子育てを経験したい”と1か月もの間、育児から家事まで全てこなしてくれました。子どものオムツを取ったのも主人です。
 私はといえば、その間足以外は元気で、同じ病室の方々とテレビでスポーツ観戦をしたりして、楽しい入院生活を送っていました(笑)。
 主人の今の仕事は生死に関わることもある大変な職場です。お互いに仲良く協力できているのはいつまで一緒にいられるか分からない、そんな思いが二人にあるからかもしれません。
 また、二人ともどんなに忙しくてもしっかり睡眠をとるように心掛けていて、健康には気を付けています。私もストレスの多い職場で働く主人が、家では心からくつろげる、安心できる家庭にしたいと思っています。

 

今後の展望などお聞かせください。

自分らしいキャリアライフプランを見つける「COMの学校」02

 以前は結婚退社が一般的でしたが、今は結婚しても仕事を続けられる時代になりました。でも女性は妊娠・出産・育児という環境の変化があります。実際に、子育て世代の離職率が高く、途中でキャリアを諦めざる得ない女性も多くいます。
 また、経済的に夫婦2馬力でなくては家計が厳しい時代です。企業や社会の都合に合わせられず仕事を辞めなければならない環境を変えていく必要があると思うのです。
 ITスキルを使って仕事ができれば、在宅、フリーランス、職場復帰など多様な働き方を選択できると思い、女性が働き続けられる企業を増やすことを目的に、在宅ワーク事業【Work COM】を立ち上げました。上から目線の“支援”ではなく“寄り添う”関係を築けたらと思っています。

 

これから起業を考えている女性にアドバイスをお願いします。

 それぞれ自分の目指すところによって起業の形態も異なります。人と比較をしたり、ランク付けをしたりせず、好きでやりがいのある仕事を選ぶことが大切だと思います。ぜひ、自分のライフデザイン、キャリアデザインをイメージして、新しい道を切り開いて欲しいと思います。
 ぶれずに目標値を持ちながら進んでゆけば、時間がかかっても望んでいるところに到達できると思います。
 それと、起業すると女性は無理をしてしまう傾向があるので、共同経営者という形ではなくても一緒に目的を達成するビジネスパートナーを持つことも視野に入れて欲しいと思います。私自身も、スタッフの協力があったことが起業をする際大きな支えとなりました。
 また、起業するなら従業員を持つ法人化を目指して欲しいと思います。責任も大きくなりますが、その分覚悟と目的をしっかり持つことができるようになります。

会社紹介

株式会社コミュニティネット

所在地
〒330-0063
さいたま市浦和区高砂1-2-1 エイペックスタワー浦和8F
社員数
業種
ICT教育関連事業
事業内容
パソコン教室、IT総合サービス
URL
http://comnet-biz.com/

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