輝く女性起業家~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

株式会社さわ研究所 代表取締役 さわさん
さわ研究所は、看護師の国家試験のための専門予備校で、「埼玉県多様な働き方実践企業」です。  認定の際に、代表のさわさんにお話をお伺いしたところ、通常予備校というと、講師の方々の身分は非常勤職員なのですが、さわ研究所では、職員を大切にするというポリシーを持ち、職員は全員正社員とのこと。  さいたま市で始めたこの会社は、現在、大阪・仙台にも教室を構えるまでに成長しています。さわさんの起業が成功した秘訣は、「社員を大切にする気持ち」と、再び仕事に復帰したときに、「世の中の人のために、自分は何ができるのか?という答えを見つけて起業したこと」にあるのではと考えました。  さわさんのお話に、私自身たくさんの元気と働く上でのヒントをいただいて帰ってきました。  一人でも多くの方に、さわさんのお話をご紹介し、皆さんの励みになればと、今回インタビューをお願いしたところ、快くお引き受けくださいました。

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さわさんの経歴・起業の経緯を教えて下さい。

 今では、株式会社の代表をしていますが、起業をしようと考えたことは、実は一度もありませんでした。
 新卒後は病院で助産師として、約300人の赤ちゃんを取り上げ、その後、埼玉県職員として、1年間看護学校の教員をした後、厚生労働省で7年間働いていました。祖母が病気になり、看護師である自分が、自分を大切にしてくれた祖母の看病ができないというジレンマを抱え、娘が3歳くらいの時に、当面は、介護と子育てに専念しようと決心し、仕事を辞めました。
 祖母を自宅で介護しながら、PTAや自治会などに参加するなど、子育ても満喫し、主婦の世界も知ることができて、とても新鮮な毎日を送りました。
 介護・子育てのかたわら、友人に誘われて、フランチャイズの塾を開校し、近所に部屋を借りて、小中高校生を教え始めました。そのときに、教えることはとても楽しいと改めて感じました。
祖母を看取り、娘が中学生になったのを機に、本格的に看護の仕事に復帰するため、勉強を再開しました。医療の世界は、常に進化しているので、自身の知識の時点修正が必要だと感じたからです。
 看護師の資格を生かし、再び看護学校で教えることを考えていたところ、看護国家試験の予備校で働かないかという誘いがあり、勉強をし直すよい機会になると、予備校で非常勤として働くことになりました。
 予備校で働くうちに、あちこちの学校から講師としての声がかかるようになり、直接声をかけてくださる大学などを大切にしようと、予備校をやめました。
 縁あって、当時予備校で知り合った女性が、私と一緒に仕事をしたいと言ってくださり、彼女が講義の場所の確保や学生集めなどを行い、私が講義を考えて提供するというスタイルを取るようになりました。講義を開催すると、どの教室も満室ということが多くなり、女性をもう1人招くことにしました。2人にきちんと安定した身分を与えてあげたいと、埼玉県のベンチャー支援センターに相談し、1年後に株式会社にし、現在10年ほど経過したところです。

 

家族について教えて下さい。

 娘が1人おり、実は9月に結婚します。仕事が忙しいので、母親としてしてあげられることは多くないですが、社会人として、また仕事をしてきた身として、アドバイスできることはたくさんあります。
 子どもを育てたことは、私の大きな財産になっています。子どもを授かったことで、子どものために、自分の命を大切にするようになりましたし、皆が平和で幸せに暮らすことが、世の中のいざこざを減らし、子どもの幸せにもつながると考えるようになりました。育児は、「育自」といいますよね。最近は「育耳」とも言うようです。本当にその通りだと思います。

 

会社を経営していく上で、大切にしていることは何ですか。

 社員の幸せを第一に考えています。だから講師を含め全員正社員。会社の旅行なども、家族同伴で来てもらっています。社員が幸せになることが、結果として、いいサービスにつながっていくと思っています。
 また、会社としてやるかやらないかを判断するときには、「学生(予備校生)のためになるかどうか」を軸に考えるようにしています。営利などは考えません。学生のためになることをしていけば、業績はついてくるものです。
 朝の朝礼では、代表の私が考えていることや思ったことを伝えるようにしています。
 例えば、今日の朝礼では、私が感銘を受けた幼稚園の話をしました。
 「ある幼稚園で、毎年園になっているみかんが今年は不作で、園児全員が食べられるだけの量がありませんでした。どうしたらいいか、園児に考えさせたそうです。
 すると、4歳児では、「早い者勝ちで食べてしまえばいい。」、5歳児では、「皮をむいて房にして、みんなで分ければいい。」、6歳児では、「自分たちは毎年食べてきたから、4歳と5歳の子にあげよう。」、という結論になったそうです。社員の皆さんはどのレベルですか?」と。他人を思いやる心を忘れないで欲しいということは、折りをみて伝えています。
 私を支えてくれている家族や社員には本当に感謝しています。私にとっては、家族や社員の幸せが第一です。

 

仕事と子育てを両立して頑張っている女性に対するアドバイスは。

 仕事をしながら子どもが気になったり、育児をしながら仕事が気になったり・・というのは、一番悪いパターンです。仕事に対しても子どもに対しても失礼。仕事と育児は思い切って切り離し、どちらにも全力投球して楽しむことが一番だと思います。
 人生にはいろいろと嫌なこともありますが、嫌なことがストレスかどうかを決めるのは、あくまでも自分です。自分の気の持ちようで、気分も変わるものです。人生に無駄なことは何一つないと思います。全部自分の力になりますよ。
 少し話はそれますが、先日77歳の女性が、看護師試験に合格し、私はとても感動しました。自分が輝ける時期は終わったと思うか、まだまだやれると思うか、本当に本人の気持ち1つで人生が変わります。
 それから、職種に関わらず、オンリーワンを目指して欲しいです。自分の嫌な面も素直に認めつつ、自分を大事にしながら、その人らしさ、自分らしさを生かし、周囲の方に必要とされる努力は絶えずすべきです。
 余談ですが、日本人は、中間を行くのが下手な気がします。右か左かのどちらかにしたい。子育てを例に取れば、どんなに仕事が忙しくても、「離乳食は絶対に手作りでなくてはいけない」とか。忙しいときはベビーフードを活用し、土日は手作りで頑張るなど、どちらかに決めつけてしまわず、うまくバランスをとったらいいと思います。

 

いつか仕事に復帰したいと思っている主婦の方へのメッセージは。

 私も本格的に仕事に復帰するまで、何年かのブランクがありましたが、いつかは本格的に仕事を再開したいと思っていて、絶えず社会に関心を持ち、今後自分はどうしたいのかを考えていました。
 仕事とは、社会に自分ができることを還元することであり、「自分は社会に役に立つために何ができるのか」という視点で考えないと、例えば起業をしたとしても失敗すると思います。
 「働くのは自分のため」という意識では、何をやってもうまくいかないのではないでしょうか。
 例えば、在宅ワークを希望する女性などで、家で子育てをしている合間、ちょっとだけ時間があるので、仕事を引き受けたいという方がいますが、1日の数時間でも誰かのために役立ちたいと本気で考えないと、いい仕事はできません。お金をもらう以上は、プロとして仕事をしてほしいです。
 子育てに専念している時期であっても、自身の将来についてイメージし、何らかの形で社会とのつながりを保ち続けることが、仕事に復帰したいと思ったときに、スムーズに復帰できる秘訣です。
 今は主婦でも、いつか仕事に復帰したいと思っている皆さん、ぜひ実践してみてください。

会社紹介

さわ研究所

所在地
〒330-0843
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-262-16 マルキュービル内
社員数
30名(男性:20名 女性:10名)
業種
教育・学習支援業
事業内容
看護師国家試験対策専門予備校
URL
http://www.sawa-kenkyujo.com/site/

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