輝く女性起業家~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

株式会社アイエフラッシュ 代表 南 まゆ子さん 
昨年さいたまスーパーアリーナで開催されたSAITAMA Smile Womenフェスタ。そのイベントで女性起業家のウーマンピッチ(プレゼンテーション)が行われ、埼玉県内で美容サロンを21店舗経営する株式会社アイエフラッシュ代表の南まゆ子さんが最優秀賞を受賞しました。20代半ばの子育て中に自宅で始めた美容サロン(以下ホームサロン)を短期間で成長に導いた南さんに、起業について伺いました。

加工後

起業される前の職業経験について教えてください

 企業で働いた経験がないので前職は<専業主婦>になります。企業で働いた経験があったら今の経営に活かせたのではないかと思っています。

 

専業主婦から経営者になられた経緯を教えてください

 子供の頃からの夢だったツアーコンダクターになるため、外国語学部を専攻し、大学の夏休みを返上して旅行業務に必要な国家資格を取りました。満を持して旅行会社に就職をしようと思った翌年、9.11のテロが発生。希望の旅行会社はどこも新卒の募集がなく、就職を断念してバイト生活を始めました。そこで主人と出会い結婚。正社員の経験がないまま20代前半で出産し専業主婦となりました。

 もともと、専業主婦志向ではなかったので、社会と繋がりを持ち仕事に生きがいを見つけたいと強く思っていましたが、仕事がないと保育園に入れない、子供の預け先がなければ仕事ができないというジレンマがありました。

 そんな時、自宅で美容サロンを経営する知人に施術の技術を教わったことをきっかけに、自宅に友人らを招いて美容の施術をしたことがホームサロンの始まりです。その頃、地元に美容サロンが少なかったことも奏してお客様が増えたので、数種類の資格を取得し、施術料をもらって本格的に仕事をするようになりました。

 すると、“ホームサロンを自分でもやってみたい”というお客様からの要望で、エステの技術を教えることになりました。やってみると、施術よりも教える方が私に向いていると思い、美容スクールも始めることにしました。

 実は、当時の美容関係のスクールは高額で、また都内に数か所のみ。そこで、地元の方が通いやすいよう価格を下げ、マンツーマンにするなど工夫をすると、受講者が増えていきました。

 またその当時、ママたちが子供を置いてスクールなどに通うことに否定的な風潮があったので、託児付きの講習会をカフェを借りて開催したところ大変評判になりました。そのようにして資金がたまったところで近くのマンションの一室を借り、サロンを立ち上げることにしました。

 

ホームサロンから店舗を出すまでの期間はどのくらいですか?

 2月にホームサロンを始めて6月にカフェで講習をやり、image78月にオープンしたので半年ほどです。その後数年の間に店舗数を増やしました。

 

 

 

サロンを始められた時、お子さんはおいくつでしたか?

  私が28歳で娘は当時2歳、今は10歳になります。私は家事が得意ではないので、そのせいか、娘は自立しています。あまり手のかからない素直な性格でとても助かっています。母親の私が完璧にこなせないからこそ子供が自立していくのかもしれませんね(笑)。

 

仕事と家庭の両立はどのようにしてこられましたか?

 私は家事が得意ではないので、一日家にいるにも関わらずimage5家事が終わらなくてイライラして八つ当たりしてしまったりと、今考えても本当に生産性が悪かった。

 そこで、“主婦業に貢献できない分、仕事で社会貢献する!”と決心しました。保育園の他に、近所に住む実母にも子育てに協力してもらうことになりました。

 仕事が順調だった反面、日々の生活はとてもハードでした。それに加え、仕事を始めた20代の頃は、“子供が小さいのに仕事ばかりして”という批判的な声をたくさん聞きながらもなんとかやっていました。

 今では、(私の)祖母と母に可愛がられて育った娘にとっても、子育てを手伝ってくれた母にとっても良かったのではないかと思っています。

 実は私自身も、フルタイムで働く母の代わりに私の面倒を見てくれたのも祖母なのです。いつか娘に子供が生まれたら私も孫の面倒をみてあげたいです(笑)。

 子育てをしながら仕事をしている方は、近くに協力者が絶対に必要だと思います。子供が病気の時など、保育園だけでは乗り切れない場面もありますから。一人で頑張りすぎず、必要な時には周りに頼ることも大切だと思います。私も、ワーキングママ同士で子供を預かり合うなどして助け合っています。

 

プライベートの時間はどのようにお過ごしですか?

 ソファに座っても落ち着かずじっとしていられない性格ですから、視察をimage4兼ねて他のサロンに行ったり、カフェで仕事をしたり。基本的に頭の中は24時間仕事をしているような感じです。

 これは性格なので仕方ないですね(笑)。

 

 

短期間で多くの店舗を展開されましたがその秘訣はありますか?

  起業家セミナーなどでもよく聞かれるのですが“これ”という要因は分かりません。子育てと同様<会社経営の手法に正解はない>ということでしょうか。経営者の皆さんは個性的ですし、やり方も違いますから。ただ、要因の一つに、店舗を増やすきっかけを作ってくれた方との出会いが挙げられます。

 サロンを始めた当初、ある方から介護施設の敷地にネイルサロンを併設しませんか、とメールを貰いました。出店費用が破格だったのですぐに返信をし、店舗を出すことになりました。そのお店の売り上げが良かったので、系列介護施設に、続けて4店舗出店することになりました。

 後で聞いたのですが、出店について100通ほどメールを送って返信が来たのは私からだけだったそうです。<チャンスを逃さない>ことも一つの秘訣だと思います。

 実は、そのメールをくれた敏腕管理職の女性とその後親しくなり、現在、彼女が弊社の部長として、組織運営に必要なアドバイスをしてくれています。猪突猛進型の私ですが、組織の中で働いてきた彼女の客観的なアドバイスのお陰で、女性が働きやすい職場環境を整える事ができました。

 

仕事で一番やりがいを感じるのはどんなところですか?

DSCF9271 起業して間もない頃は出店や売り上げが伸びた時でしたが、今は、スタッフの成長が見られる時にやりがいを感じます。

 この業界では短期間の研修で施術をしたり、雇用環境が良くないことも少なくないのですが、それでは良い技術者、人材が育ちません。技術は個人の努力で得ることができますが、人としての成長は違います。社会経験が少ない若い女性たちに必要なのは、むしろマナーだったり内面のケアだったりします。

 そこで、弊社では人材育成に時間と費用をかけるようにしました。新人研修では社会保険や雇用制度について教えたり、自分のライフプランを立ててもらったりすることから始めます。研修を経てスタッフとして働く中で彼女たちが技術面だけでなく、社会人として成長していく姿を見られる時は、子育てと同じで心から感動とやりがいを感じます。

 

起業をしたいと思っている女性にアドバイスはありますか?

 起業セミナーで多く聞かれる質問に、「起業をしてみたいがやるべきことが定まらない」というものがあります。そういう方に伝えているのは、まず<自分がやれること>をリスト化する。そして<ターゲット(お客様)が困っていること>を考える。その二つを結びつけてみると自分の向かうべきところが見えてくることがある、ということです。

 今は起業のための情報が豊富にあります。真面目な方ほど勉強し計画を立てる。でも、情報や計画にとらわれ過ぎるとリスクばかりが目立ってしまい、思い切った行動ができなくなります。波に乗るためにはスピード感も大切だと思います。

 

埼玉県で起業をされたことはどのようなメリットがありましたか?

 私は自他ともに認める埼玉っ子です。いつか大好きな埼玉県の観光大使になりたいと本気で思っています(笑)。また、将来埼玉県が女性起業家の一番多い県になって欲しいのでその一助になればと思っています。

 

 ★本日は貴重なお話ありがとうございました★

会社紹介

株式会社アイエフラッシュ

所在地
さいたま市南区白幡3-12-15
社員数
80名
業種
サービス業
事業内容
美容サロン・リラクゼーション・美容スクール運営
URL
http://if-lash.com/

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株式会社アイエフラッシュ<br>南さん

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