輝く女性起業家~ロールモデルのご紹介~

今回ご紹介するロールモデル

社会福祉法人 萌樹会 理事長 佐藤さん
和光市で保育園「里仁育舎」を運営する社会福祉法人萌樹会。その理事長は1990年代から事業所内保育所の設置を進めてきた佐藤敦子さんです。
 佐藤さんは当法人を立ち上げる前に3社起業し、社長をされていました。
 また、ファミリーハウス運動といった難病の子どもたちへの支援や、カンボジアで小学校建設支援活動などのボランティアもされていて、2003年にはその貢献に対してカンボジア王国の首相から勲章も受けています。
 起業経験豊富でボランティアや福祉支援事業も積極的にされている佐藤さんにお話しを伺いました。

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後編
〜女性の活躍に対する思い〜

 

 

女性が起業するにあたり、女性ならではの活かせる特徴はあると思いますか。

 女性ならではの細やかさやアイディアがあるので、そういったところを活かしていけばいいと思います。
 私は「福祉は一人のニーズから」をモットーにしています。自分が不便だなと感じたら、たぶん100人、1000人が不自由に感じていると思うんです。それを見つけ出すのは女性の方が得意だと思います。
 学生にも教えているのですが、毎日歩きながら、これは視覚障害者にとってどうなのかな、これはここにあるけど、どうなのかなと常に疑問を持って生活しているとビジネスを発見できると思います。
 例えば、視覚障害の方でも点字が読める人は2割程しかいないそうです。特に後天的な障害の方は読める割合がもっと低いそうです。でも、点字って公共の場にはたくさんありますよね。だから、点字でなくて音声の案内などを設置した方がいいと思うんです。
 また、男性に比べて女性の方が身軽に起業できると思います。私もかつて「女性の起業家は大きくなれない」と言われました。自分が仕事をした結果、身近な人たちが便利になればいいと思っています。自己満足かもしれないけど、世の中変わるんだったら会社が大きくならなくてもいいじゃないかなと。

 

経営をしていく上で大切なことは何ですか。

 会社を作って5年くらいは肩で風を切って歩いていましたが、しばらくして一番難しく感じたのは人事でした。人を動かさなければ仕事はできません。
 だから、私はキャリアカウンセラーの資格をとって、みんなに気持ちよく働いてもらうトークを学びました。勉強することで自分の感情がコントロールできるようになり、部下に対してカウンセリングトークもできるようになりました。うまくキャリアカウンセリングできると、人が辞めず勤続年数が長くなりました。そこで初めて経営が面白くなってきたのです。
 今の里仁育舎はいろんな年代の人や男性、女性がいる社会の縮小形態です。だから、お互いに助け合うための仕組みを会話の中に入れ、落ち込んでいた人をやる気にさせるような会話をするようにしています。
 私も職員もそれぞれ長所や短所があってみんなデコボコだけど、デコボコを埋めればいいんです。完璧な人間なんていないんですから。

 

佐藤さんはしっかりした夢を持ち1つ1つ叶えてきたように感じます。夢を叶えることについて、どう考えていますか。

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 よく夢を持てないという人がいますが、そういう人だって気になるキーワードがあるはずなんです。
 私は小さいときから、「子ども」とか「障害」とか「途上国」というキーワードがひっかかっていました。
 母校の女子大の講師もしているのですが、生徒には「新聞を読んでいるとひっかかってくるキーワードがあるはずだから、そこから解いていくと、自分の道が見つかるかもしれないね」という話をしています。
 また、夢は「いつまでに」実現するというのがとても大切です。私は短期的な目標として、起業後は自分の年収をいくらにしようという目標を立てていました。売上げなければ自分のお給料はとれないわけですから。
 また、長期的には途上国の援助活動をしたい、病気の子どもたちの施設を作りたいという目標がありました。
 長期的な夢と短期的な夢と、両方追いかけていたから、うまくいったのかもしれません。長期的な夢を叶えるには、短期的な夢を叶えることの積み上げが大事ですから。でも、基本的にはぶれないことが大事です。

 

起業を考えている女性たちにアドバイスをお願いします。

 一歩踏み出す勇気が必要だと思います。また、人との御縁を大事にしていこうと思う気持ちが大切です。
 女性は営業を嫌がる人も多いけれど、きっかけを作ることができるのは営業です。人に会ってチャンスをもらえるのも営業。いろんな人と会っているうちに「このアイデアって世の中に必要かもしれない」と思うことができるし、世の中のニーズがわかります。営業って、話を聴くチャンスだし、聴いてもらえるチャンスなんです。
 よく「経営を勉強したんですか」と聞かれますが、経営は家計簿程度しかわかりません。だから私は「主婦で家計簿をつけることができれば起業はできる」と思います。

 

これから就職する人たちに対するアドバイスをお願いします。

 就職する際に、大手大手っていう人も多いけれども、大手にいってしまうと、ベルトコンベアーの一部、歯車の一部しか担当させてもらえません。それより、小さい会社にいって、いろんな仕事を経験させてもらえれば再就職しやすいと思うのです。もし子どもを産んで辞めてしまった場合でも、スキルがあれば再就職しやすいです。
 また、仕事をする上で人間関係は基本です。いつもニコニコしている人の方が好感度は高いです。働いている会社に対する熱意も必要です。私は学生たちに「働いた場所で最大限の努力をして、もし辞めるときは惜しまれて辞めなさい」と言っています。

 

 

会社紹介

社会福祉法人 萌樹会

所在地
〒351-0111
埼玉県和光市下新倉2-34-36
社員数
23名
業種
福祉事業
事業内容
認可保育所の運営
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社会福祉法人 萌樹会<br>佐藤さん(後編)

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