男性のロールモデルのご紹介

今回ご紹介するロールモデル

リコーインダストリー株式会社 埼玉事業所 経営管理本部
経営管理室 埼玉総務グループリーダー 若山さん
 埼玉県では、仕事と家庭の両立やキャリアアップを目指す女性を応援するため、良き相談相手として先輩女性の方々を「埼玉県働く女性応援メンター」としてお願いしています。
 そのメンターのお一人に、リコーインダストリー株式会社埼玉事業所で働く長澤さんがいらっしゃいます。
 その長澤さんの上司である若山さんに取材させていただくことになりました。
 実は、長澤さんにメンターをお願いに行った際の、若山さん自身の介護経験のお話が非常に印象的だったため、今回インタビューさせていただくことになりました。

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お仕事の内容を教えてください。

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 私は、リコーインダストリー株式会社埼玉事業所に勤めております。埼玉事業所の前身は、リコーユニテクノ株式会社といいました。
 弊社は、2013年(平成25年)4月、国内の3つの系列生産会社と株式会社リコー生産事業本部の一部の機能を統合し、リコーグループの国内生産を担う、生産会社として、発足しました。
 埼玉事業所では、デジタル広幅複合機の製造、フルカラー/モノクロ再生機の製造、機能サプライユニット/パーツのリユース・リサイクル事業を担当しています。事業所従業員数は、協力会社を含め、約800名となっています。
 その中で私は、事業所人事総務・福利厚生・健康安全衛生・環境経営活動・BCP活動等を7名のメンバーと一緒に推進しています。

 

家族構成は?

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  今は、専業主婦の妻との二人暮らしです。長男・長女ともsec_img04結婚し、長男家族は海外赴任中です。長女は近くで所帯を持っているため、週末には孫を連れて遊びに来ます。
 また、私は、二人兄弟・妻は一人っ子であり、お互いの両親とは別居していました。
 子育ても一段落し、妻と旅行に行ったり、映画を見たりしながら、二人での生活を楽しもうかと思っていた矢先での介護でした。

 

介護の状況を教えてください。

 最初に介護が必要になったのは妻の父でした。今から8年ほど前に妻の母が亡くなり、間もなく義父の様子に変化が見られ、認知症かなと思われる行動が目立つようになりました。
 その時、実家近所の民生委員さんより、介護支援専門員であるケアマネージャーさんを紹介され、介護計画書を作成していただき、私達夫婦で様子を見守ることにしました。
介護は義父の自宅で、平日の午前中はヘルパーさん、午後は妻、夕方からは、私が定時で退社して通い、妻と一緒に帰宅する生活が始まりました。義父は妻に対しては、声を荒げたり、辛くあたるので、休日だけは、早朝から夫婦で対応しました。
こういった生活が半年以上続き、自分達の生活にも大きな負担となり、限界に近かったことを思い出します。
 そこで、ケアマネージャーさんに相談、アドバイスを受けながら、市内・近隣の殆どの特養(特別養護老人ホーム)・老健(老人保健施設)へ相談に行きました。しかし、義父の場合、入所にあたっての健康診断結果では、受け入れてもらえる施設が見つかりませんでした。駆けずり回った末、やっと一ヶ所、市内の老健さんから、受け入れの連絡をいただき、入所できました。その後、縁あって、現在のグループホームに入所することができ、生活を維持しています。
 私は、グループホーム入所後も週2~3日は職場を定時で退社しホームに通いました。義父は入所当初、時々ホームを抜け出したりしましたので、ホームから呼び出され、探しに行ったりもしました。ここでの生活は、もう6年以上になりましたが、周りの方によくしていただき、今ではとても元気になりました。現在85歳です。私も週に1日だけ定時退社する生活になりました。
 2番目は私の父です。今から3年前、義父の介護の真っ最中のことでした。父が脳梗塞で倒れたという連絡があったのです。救急車で搬送され、応急処置をしていただいたのですが、結局は半身不随となりました。寝たきりとなった父の介護は、妻が中心となってくれました。1年以上入院し、その後、リハビリ専門病院・老健でのリハビリと行いましたが、1年前に亡くなりました。
 3番目は私の母。今から2年前、母の誕生日なので、妻と一緒に実家に顔を見に行ったところ、部屋の中で倒れていました。脱水症状と貧血等で倒れたようです。約1ヶ月間入院したのですが、歩行困難となり認知の症状も出てきたため、病院のケアマネージャーさんに相談し、退院後は、小規模多機能型居宅介護施設を利用しながら様子を見守ることにしました。その後、本人の希望もあり、弟とも相談し、現在はグループホームで生活をしています。
 施設の皆さんにお世話になりながら、私の介護生活も少しずつ落ち着いてきました。

 

介護と仕事との両立についてどう思われますか。

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 私の場合、3人の介護がいっぺんに起こりました。当時は、なぜ次から次へとこうしたことが起こるのかという気持ちでしたが、それぞれの介護を妻や弟と分担し、乗り切ってきたという感じです。
 職場では、家族で起こっている状況をすべて話しました。職場の仲間は、理解し協力してくれました。今でも火曜日だけは定時に帰るようにしているので、周りからは、「早く帰った方がいいんじゃない。」と声をかけてくれます。
 仕事の状況によっては、定時に帰ることが難しい時もあるとは思いますが、日々の仕事を計画的に効率よく行うことがポイントになると思います。自分の仕事だけをしていればいいというのではなく、隣の仲間が何をしているのかも知っておく、情報共有も大切です。これも、介護から学んだことのひとつです。
 どうしても休まなければならない人をフォローする体制づくりが重要です。育児も同じだと思います。
 そのため、朝礼や月一回のグループミーティングの際は、仕事の悩みや業務の進捗状況、プライベートについて話せるようにしています。お互いに状況がわかっていると、緊急時の際も、二つ返事で分かってもらえます。様々な情報を知っておくと先が予測できるようになるので、先を見越した仕事ができるようになります。
 また、社内では私が介護を抱えているのを知って、同じように介護を抱えている方からの相談なども増え、情報提供することもできるようになりました。3人の介護を経験し、いろいろと勉強することができました。

 

最後に、介護や育児と仕事との両立をされている方にメッセージをお願いします。

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  介護も育児も皆が通る道だと思います。自分も最後は、介護される側で通る道かもしれません。
 困った時は「困った。」と言う。そうすると自然と人は協力してくれます。人に頼ることが必要です。私は介護については全く知識がなかったので、ケアマネージャーさんに相談すると、「なるようにしかならないので無理はしないこと。」と何度も忠告されました。施設の皆さんからも、いろいろと教えていただきました。
 どんな世界にも、プロがいます。考える(悩む)時間があるのであれば、相談する時間に使った方が良いと思います。一人で抱えていないで、近所の専門家を頼って相談に行った方がいいですよ、と言いたいです。
 最後になりますが、私の介護手段は、一例として、少しでも皆さんの参考になれば、うれしく思います。

 

インタビューに同席してくれた部下の長澤さんから一言

 「若山さんのこういった介護の話は、グループ内の仲間は知っています。介護を抱えている若山さんは、育児を抱えている社員のよき理解者です。急なことが起きても分かってくれ、一つ返事で「早く帰った方がいい。」と言ってくれます。若山さんは、部下の女性を味方につけるのが上手です。若い人はこれから結婚して出産や育児を迎えます。若山さんの仕事のこなし方はこれからの若い人に参考にしてもらいたいです。」とおっしゃっていました。
 介護も育児も時間の制約がある中で、いかに仕事を効率的に進め、職場の人間関係、それぞれの事情を共有し、お互いサポートしていく。
「人を頼る、困ったときは困ったと言うのがいいんだよ。」とそういう人間味あふれる若山さんに部下たちは人間として信頼しついていくのかもしれないと感じました。

会社紹介

リコーインダストリー株式会社 埼玉事業所

所在地
〒340-0802 埼玉県八潮市鶴ケ曽根713
社員数
288名(男性250名、女性38名)
その他 関連会社社員 50 協力会社従業員 450
業種
製造業
事業内容
デジタル広幅複合機、フルカラー/モノクロ再生機の製造、
機能サプライユニット/パーツのリユース・リサイクル事業
URL

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