男性のロールモデルのご紹介

今回ご紹介するロールモデル

埼玉県環境部大気環境課 大島さん
 埼玉版ウーマノミクスプロジェクトを進めている埼玉県庁では、男性も仕事と家庭の両立を図ることができるような取組を進めています。
 埼玉県人事課では平成25年に「男性職員育児休業座談会」を行いました。その座談会のメンバーの一人が、今回取材させていただいた大島さんです。
 大島さんは育児休業を取得し子育てをしながら、2014年にグループリーダー(主幹)になりました。そこで、大島さんに育児休業取得の経緯と仕事との両立についてお話を伺いました。

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家族構成を教えてください。

妻と4歳の娘の三人家族です。妻も同じ公務員で、共働きです。

 

お仕事の内容を教えてください。

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 大気の汚染状況を調査し、県民の皆様にお知らせする仕事をしています。
 例えば、光化学スモッグが発生したり、PM2.5の濃度が上がったときには、注意報を発令して市町村のスピーカーからお知らせしたり、交通規制や工場の操業自粛を呼びかけることもあります。
 環境関係の仕事はとても専門的ですし、公共工事のようにモノを作っているわけでもないので、何をやっているのか分かりにくいとよく言われます。でも最近、娘は「お父さんはね、“こうかがすくもっぐ”(おしい!)をやっつける仕事をしているんだよ」と保育園で話をしているそうで、それを聞いたときはとてもうれしかったです。

 

育児休業をとられたきっかけは何ですか?

 ちょうど子どもが産まれるときに育児休業の制度が変わって、配偶者の出産後8週間以内に父親が育児休業をとった場合には、もう1回育児休業をとれるようになりました。(※)
 せっかくの機会なので新しい制度を試してみたいという軽い気持ちから、育児休業の取得を考えました。仕事を休んででも育児をしたいという強い気持ちがあったわけではありません(笑)
 当時の上司が女性で、育児休業について相談したところ、すんなり受け入れてくれました。職場に女性が多かったこともあり周りの人も賛成してくれて、じゃあ育児休業をとってみようかなということになりました。
 また、同じ職場にはすぐ後に子どもが産まれる部下がいて、先輩の私が育休を取得していれば、その後輩も育児休業をとりやすいかなということも意識しました。
(※) 配偶者の出産後8週間以内の期間に男性が育児休業を取得した場合には、配偶者の職場復帰直後など特に大変な時期に再度育児休業を取得できるようになりました。 平成21年の育児・介護休業法の改正(平成22年6月30日施行)で、男性も育児休業をとりやすくなっています。

 

育児休業をとって良かったと思うことは何ですか?

 何よりも、育児休業を取得したタイミングが良かったです。生後1か月後という、とても大切な時期にじっくりと触れ合うことができ、早い段階で父親だと認識してもらうことができました。その結果、4歳になった今でも良い親子関係が築けているのかなと思います。男性の育児休業という制度に感謝しています。

 

育児休業をとるときに、不安や困ったことはありましたか?

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  職場の理解はありましたが、私の担当地区の業務(事業者指導など)をどうするかという問題がありました。育児休業の期間はわずか3週間だったのですが、その間の仕事は職場の人にお願いすることになり、上司や同僚に負担をかけている心苦しさがありました。
 そこで、担当地区の事業者さんとのやり取りは、休んでいる間も職場の人から電話やメールで教えてもらい、最新情報を入手するようにしていました。相手の事業者さんには育児休業をとることを伝えてあったのですが、私の育児休業のせいで仕事を停滞させるわけにもいかないため、できる限りの配慮をするようにしました。
 それと、休業中にも職場には時々顔を出したりしましたので、仕事の復帰はしやすかったです。

 

早く帰るための工夫は何かされていますか?

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  娘が生まれたときから、娘をお風呂に入れるのは私の担当です。毎日20時30分にお風呂に入れているので、19時過ぎには仕事を切り上げるようにしています。
 しかし、子どもが産まれた後に異動した課はとても業務量が多くて、普通に仕事をしていては、19時に帰ることなど到底できない状況でした。
そのため、夜に残業するのではなく、朝早く職場に来ることを考えつきました。
 上司にかけあって、朝の時間外勤務を許可してもらいました。そのとき、就業時間を30分繰り上げるサマータイム制度があったのですが、私流の「スーパーサマータイム」と称して毎日5時半に出勤していました。確かに、朝起きるのはしんどいのですが、早い時間から仕事をすると、始業時間には頭が絶好調の状態になりますので、仕事がずいぶんはかどりました。 夜残業するより効率的だと思います。でも、実はその職場では、スーパーサマータイムをしても終わらないほどの量の業務が山積していました。そこで、スーパーサマータイムに加えて、仕事の全体像をよく考え、早くゴールにたどり着くための段取りを組む習慣もつけるように努力しました。仕事のやり方を見つめ直すという意味でも、子育てはちょうどいいタイミングだったと思います。
 子どもが産まれる前は、終電まで仕事をするのが、ある意味で“頑張っている証拠”でした。でも、子どもがいるとどうしても時間的な制約が出てきます。時間が限られていてもいい仕事をしようとすると、工夫するしかなく、結果的に新しい知恵や解決策が思い浮かびました。おかげで、仕事に対する集中力も上がったような気がします。

 

育児休業を経験して、ご自身の意識で何か変わったことはありますか?

 子どもが熱を出して休む同僚に対しての理解度が変わりました。子どもが産まれる前までは、分かってはいるけれども正直少し冷やかな目で見てしまっていました。私自身や妻も子どもが熱を出して休むことが多々あったので、今はとても理解できます。娘が1歳のときはよく熱を出して休んでいたので、妻も私も有給休暇がなくなりそうになりました。
 自分自身の健康管理にも気をつかうようになり、インフルエンザの予防接種も受けるようにしています。それまでは全然受けていなかったんですけどね(笑)
 あと、私自身が育児休業はとても良い経験になったと思っているので、周りの男性に「育児休業いいよ」と勧めています。周りの男性で育児休業をとる人が増えてきているのですが、育児休業をとった人からは、「とって良かった!」という話をよく聴きます。
 育児休業は収入が減ってしまうので躊躇する人も多いかもしれませんが、実際に育児休業をとってみると満足度は高いのではないでしょうか。

 

大島さんと同じような子育て中の男性、これから子育てをする男性へのメッセージをお願いします。

 自分なりのスタイルを見つけて、子育てを楽しんでほしいですね。
 私は実は「イクメン」と呼ばれるのが好きではないんです。子育てって、趣味とか、格好つけてやることではないですし、特殊な技術や能力を必要とすることでもありませんから。子どもができれば体当たりで子どもと接する、これって当たり前のことですよね。
 子どもと一緒にいると、子どもから学ぶことはたくさんあります。いい勉強の機会だと思います。肩肘はらず、楽しく育児をしてください。

 

会社紹介

埼玉県環境部大気環境課

所在地
〒330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂3丁目15番1号
社員数
業種
事業内容
県内における大気汚染状況のモニタリング、
大気汚染物質(工場・自動車排ガスやフロンガス等)の対策
URL

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