男性のロールモデルのご紹介

今回ご紹介するロールモデル

社会保険労務士事務所ステラコンサルティング 坂田さん
 ステラコンサルティングは多様な働き方実践企業です。同社を実践企業として認定させていただく際にお話をお伺いしたところ、標準の勤務時間は一日5時間30分、社員には2歳までのお子様の子連れ出勤も認めているとのこと。まさに従業員に多様な働き方を提供されていると感動し、このたび同社の特定社会保険労務士で代表取締役でもある坂田さんにインタビューしてきました。

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ご自身の経歴と現在のお仕事の内容、家族構成を教えてください。

 大学卒業後、新卒で大手メーカーに就職し、法人営業をしていました。業種柄、勤務時間が不規則で深夜の仕事も多く、睡眠時間が取れないこともありました。
 その後、小規模な小売店に転職したのですが、その会社は社員の人数が少ないこともあり時間外労働が当たり前の環境で、社会保険もなく、毎月150時間以上の残業も続くような厳しい労働環境でした。深夜もずっと働いていると、はたしてこのままでいいのか考えるのですが、思考すること自体できなくなるのを感じました。その時は子どもも生まれてまだ0歳だったのですが、それでも、「とにかくこの状況ではいけない、何とかしなくては」と思い、辞めました。
 こういった経験もあって、失業保険を受給しながら社会保険労務士を目指すこととし、資格を取得。資格の合否結果が出る前に次の就職先を見つけて人事総務職に配属されました。その会社は中小企業でしたが、制度も比較的整っている会社で採用や社会保険事務などを担当しました。
 大手企業、零細企業、中小企業での勤務経験を活かし、平成22年3月に起業しました。現在は、主に障害年金請求業務を行っていますが、今後は一般企業向けの社会保険労務士としての業務も行っていきます。
 現在は妻と子ども2人の4人暮らしです。妻は専業主婦ですが、たまに私の仕事を手伝ってくれたりしています。

 

貴社では標準の勤務時間を短縮したり、子連れ出勤を認めている理由を教えてください。

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  当社では、標準の就労時間は10時30分から17時(うち休憩1時間)となっており、5時間30分を標準の就労時間としています。最初は8時間としていたのですが、当社のような小さい会社では、給料以外の部分でメリットが打ち出せないと子育て中の女性などを採用することが難しいです。8時間までは通常の割増賃金のない給与となりますが、子育て中の女性は時間に制約があるので、自主的に効率的・効果的に仕事をしてくれ、業務に負担なく早く退社してもらうことができます。
 また、当社では子連れ勤務も認めています。保育園の空きがなかったりして外で働くことができない優秀な女性がたくさんいらっしゃると思っています。元々は、採用しようと思った女性が子どもを保育園に入れられずそれまで入社できないということだったので、「それなら子どもを連れて出勤すればいい」と子連れ出勤を認めることとしました。お客さまが会社にいらしたり、電話で子どもの声が入るといったこともあると思うのですが、きちんと先方に説明すれば何の問題もなく、今までクレームにつながったことなども無いです。子どもの部分は労災に認められませんので、そういった点はしっかりと子の同伴出勤希望者には説明をしています。また、他の社員の理解があるから子連れ出勤が出来ているということも、きちんと理解していただく必要があると考えています。
 給料面では大企業ほど優遇できませんが、こういった形で多様な働き方ができる環境づくりを進めて、社員にこの会社にいるメリットを感じていただき、気持ちよく仕事をしてもらえたらと思っています。子どもの体調が悪くて一週間休み・・などということもどうしても出てきますが、そこはお互い様の精神でその方の業務を分担しあうなどして乗り切っています。

 

子育てと仕事をどのようにして両立していますか。ある日のスケジュールを教えてください!

 平日のスケジュールは、
  7時30分 起床
        朝は子どもとの時間をできるだけ確保するようにしています。
        朝は10時30分までに出勤すればいいので、子どもが幼稚園に行くまで触れ合えます。
 10時30分 出社(もしくは顧客を直接訪問)
 22時 退社

 という感じで、自分自身は実はワークライフバランスが実践できていません。(泣)
 経営者という立場もあり、自身のワークライフバランスを取るのはなかなか難しいこともあります。一方で、子どもの行事予定など事前に予定が分かっているものに対してはスケジュール調整がしやすいので、極力参加するようにしてバランスを取っています。
 ちなみに当社ではGoogleカレンダーで休みを管理していて、取得したい休みをあらかじめ入力するだけで、特に「上司の承認」というものはありません。そのため、社員も生活とのバランスはとりやすいと思います。
 休日は仕事のことを考えている日もありますが、できるだけ子どもと一緒にサッカーをしたり、一緒に出掛けたり、お風呂に入れたりしています。男の子の兄弟でとにかくヤンチャなのですが、「だめなものはだめ」と、叱るときはメリハリを付けてその役目を担うようにもしています。家事は・・・たまに食器洗いくらいしかしていません(笑)
 妻は子どもと一緒にいる時間が長くて、息が詰まるときもあるだろうに、文句も言わず状況を理解してくれていて、本当に感謝しています。妻にもたまには自分の時間も持たせてあげたいと思っているのですが、なかなか実践できずにいます。(苦笑)

 

現在のお仕事のやりがいと今後会社を、どのようにしていきたいかお聞かせください。

 現在は障害年金の請求代理が主要な業務です。障害年金請求は支給か不支給かということで白黒はっきり付く業務です。それがやりがいにつながっていると思います。障害年金の請求は、請求手続き自体が非常に煩雑なので、請求準備から認定まで6か月程度はかかります。下りた処分に対して、さらに審査請求や再審査請求までやることもあります。そういった意味では請求が通った時の達成感は大きいです。また、年金を受給している方がスムーズに社会復帰できる仕組みも重要ですので、「Handwork CAFE」というプロジェクトを手掛けています。「Handwork CAFE」とは、病気やケガ、その他障害などで働くことが難しい「就労困難者」に、基本的に在宅で行うことのできる業務をマッチングするプロジェクトです。
 今後は自身の経験を活かして、中小企業の手助けをする顧問社労士としての仕事も増やしていきたいです。企業が魅力的な労務環境を整備すれば、良い人材が集まりますし、社員のやりがいやモチベーションも向上させることができるはずです。定着率も向上し、会社は今以上の実績が出せると思います。中小企業は、資金面で大企業にはかなわないので、給料以外の部分で大企業と差別化をしていく必要があると感じています。そうした手助けをしていきたいです。
 当社でもそういった働きやすい環境づくりや福利厚生の充実を率先して行っていきたいと思います。同じ社会保険労務士の仲間の中には、週4日勤務の正社員制度などを実施している方もいます。

 

最後に子育てと仕事を両立する上でのアドバイスをお願いします。

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  特に子どもが小さい時は二度と戻らない貴重な時間ですよね。
 いろんな理由で難しいこともあるかもしれませんが、できる限り子どもと接し、その成長を奥さんと一緒に見守ってほしいと思います。私が帰宅する時間には子どもは寝てしまっていますが、毎日子どもの寝顔を見てそう思うように心がけています。
 ぜひ皆さんも事あるごとにそう思うきっかけを意識的に作ってください。育児を妻任せにしてしまうのはもったいないと思います。今しかできない子どもとの触れ合いを最大限楽しんでいただきたいと思います。

会社紹介

社会保険労務士事務所ステラコンサルティング

所在地
〒330-0843 埼玉県さいたま市大宮区吉敷町1-103大宮大鷹ビル504
社員数
5名(男性2名、女性3名)
業種
学術研究、専門・技術サービス業
事業内容
社会保険労務士業
URL
http://www.stella-sr.net

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